ロレイ祠堂の裏側(西)には、図書室や勉強する教室が造られていました。左写真で高い場所に僧侶が見えますが、ここは前回紹介した改修中の僧房、高床式の2階です。そして、写真左に見える白い壁の建物が図書室、奥に見えるスダレで覆った建物が教室です。
図書室の入口に置かれた椅子には、小さな見習い僧が座っていました(左写真)。その横に安置されていた仏陀像の表情が、とても穏やかに見えました(右写真)。
入り口ドアの上には、クメール文字の下にLIBRARYと英語の表記もありました。ドアを開けると、天井から下がっているたくさんの飾り物が目に入りました(左写真)。書棚には、多くはありませんでしたが、様々な本が並んでいました(右写真)。
『地球の歩き方』、『みんなの日本語』なども見えました。その前に置かれていたクメール文字の本の表紙には、アプサラの踊り手と日本人形が描かれていました(左写真)。絵本もありました(右写真)。
電気の配電盤から引かれたコードは、私たちが節電タップと呼ぶコンセントにつながれています(左写真)。電気は、本棚の一画に置かれたパソコンやプリンターにつながれていました(右写真)。 図書室は、書籍を日差しなどから守るためでしょうか、窓はありませんでした。
図書室の建物の隣には、風を通すために大きく開けられた開口部と、日差しを遮るためのすだれをかけた教室がありました(左写真)。教室には、生徒の姿はなく犬が1匹、机の上でのんびりと外を見ていました(右写真)。
ホワイトボードのある教室の前では、先生が座っていました。英語の授業が行われた後らしく、ホワイトボードには、英語が書かれていました(左写真)。教室には、世界地図や歯の健康についてのポスターがかかっていました。
カンボジアでは 、学校を開いている寺院が多くあります。僧侶は、学識と信仰とを併せ持っている存在で、村の人から敬われる存在です。
写真/文 山本質素、中島とみ子