アンコール・ワットへ向かう私たちの車の横を観光客を乗せたバイクタクシーやトゥクトゥクが走っていきます。アンコール・ワットは、アンコール遺跡群の中心的寺院遺跡です。(以下15枚の写真は2012年12月撮影)
アンコール・ワットが、環濠を隔てた先に見えてきました。この辺りから、西参道入り口まで観光客を降ろすトゥクトゥクが行列を作っていました。参道の上を歩いていく大勢の人たちが見えます。
観光客のほとんどが、西参道の前で自動車やトゥクトゥクを降りて、参道へ向かいます。入口の手前で降りて、環濠に沿って整備された歩道を参道へ向かう観光客もいます。一方、観光客を降ろしたトゥクトゥクは、道路を挟んだ駐車場で、観光客の帰りを待ちます。駐車場の奥には、食堂や土産物店などがあるようでした。
西正門の入口は、大きなシンハ像とナーガが両脇を護っています。見上げたナーガ像は、青空を背景に圧倒的な迫力がありました。アンコール・ワット遺跡情報/位置:シェムリアップ空港から4.5㎞東 /建立:12世紀前半、スー李;スーリヤヴァルマン2世により、ヒンドゥー教寺院として30年を超える歳月を費やし建立される、
左写真は、西正門前から西へ延びる道路で、トゥクトゥクの運転手たちが客待ちをしていました。杭の内側は駐車場になっていて、パラソルや屋台などの売店も出ていました。自転車にアイスボックスを積んだ女性が、アイスキャンディを売っていました。
トゥクトゥク越しに、アンコール・ワット西正門と西塔門、そして中央祠堂の尖塔も見えています。
西正門入口の階段を上って振り向くと、どっしりとしたシンハの後ろ姿がユーモラスに見えました。西参道の南半分は、1960年代にフランスにより修理されたものだそうです。北半分は、1952年に50mほど崩壊しフランスが緊急修理した後に、1996から2007年にかけて、上智大学の協力のもとカンボジアにより修復されたものです。
参道の中ほどにパネルがあり、2000年から2007年に「SOPHIA MISSION,Tokyo」として行われた修復の様子が掲示されていました。「WE Cambodian Restore the Western Causeway of Angkor Wat」と書かれた下に、修復に関わったカンボジアの人たちの顔写真がありました。2012年12月に、私たちに同行してくれたブッティさんも、この修復に参加していました(写真上段右から2番目)。
参道の北側の環濠の中では土嚢を積む作業が進んでいるようでした。西正門の南側の環濠土手の向こうには、トゥクトゥクや自動車の屋根がずらりと並んで見えていました(2013年3月撮影)。
2013年8月に訪れた時には、西正門の北側の土手で 図面に書き込みをしている女性を見かけました。彼女たちも修復作業に関わっているようです。環濠土手では整備が行われていました。
2014年9月の西正門の北側の様子です。環濠の土手は、観光客が歩くことのできる歩道になるようです。
そして、西正門の前にある駐車場も整備が進んでいます(2014年9月)。
アンコール・ワット遺跡の修復は、日本をはじめ世界各国の協力、支援によって行われています。環濠土手の歩行者用道路や、駐車場の整備は、カンボジア人自身の手によるものなのでしょうか。
写真/文 山本質素、中島とみ子